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アメリカの女性ビジュアル・アーティスト、アン・コーリアーの作品集。カリフォルニア芸術大学でアートを、UCLA大学院で写真を学んだコーリアーは、いわゆる「ファウンド・フォト」を駆使した芸術表現で、現在注目を集めるアーティストの一人です。本書は、70年代から30年以上の間にコーリアーがインターネットなどで発掘した「セルフィー(自撮り写真)」を再編集して構成した一冊。自分を記録したい、など様々な衝動で自撮りを行い、それらがSNSを通じて一瞬にして多くの人に広まってしまう現代。プライベートなものが、デジタルを通じてあっという間にパブリックになるという時代に、あえてアナログ的手法で、プライベートなものをパブリックにしたコーリアー。一度所有者が「捨て去った」ものを、新たに「拾い上げて」創られたある種の「リサイクル」。デジタルな画像なら消えても、アナログだからこそ残され、記録されたものだからこそ生み出された新たな価値。。「写真」という特有のメディアを通じたコーリアーの綴るメッセージは、奥深くそして面白い。1,500部限定。