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沖縄の美術家で写真家でもある金城規克の作品集『イリュージョン / Illusion』。1944年沖縄県名護市生まれ、琉球大学美術工芸科を卒業後、東京芸大の大学院でも油画を学び、以来画家として活動する金城規克。また、スケッチの合間に自身の感性に響くビジュアルや映像をカメラに収めるようになり、絵画のみならず写真も発表するようになります。こちらは、おそらく90年代初頭に刊行された金城初の写真集。以下、本人による序文より「それは、一枚のぶれた写真から始まった光と影の波の中に見ることになる。その光を記録することで、美術上の造形を感じることになる。光の造形は一人歩きするように思え、静止と流動の中に自己の視覚性を認識する。現実を作りつつ見ることによって、その表現は限定し創作につながり、一つの論の世界の中に入るきっかけとなる」。