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アメリカを代表する現代アーティストであるリチャード・プリンスの写真集『Women』。1960年代〜80年代のアメリカン・ポップカルチャー、ポスト・モダニズム等を背景として、アメリカ社会を象徴する広告やイメージを流用するアプロプリエーション的思考で、ビジュアル・アートを再構築したリチャード・プリンス。マルボロ・マンの複製を始め、有名写真家・アーティストの作品を引用した手法は、著作権問題・訴訟等も絶えませんが、一方で根本的に写真自体が現実の流用であることについての認識を喚起することで、私たちに新たなモノの見方を教示します。本書は、2004年に行われた同名のエキシビジョンを機に刊行された写真集で、女性を被写体とした作品より編集・構成された一冊。アメリカ社会を彩る有名・無名の女性群のポートレート、広告、写真、ペインティング、ドローイング等の作品のミキシングが大変興味深い作品です。