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お祭りや縁日で異彩を放った・見世物小屋。日常とは隔絶された物珍しさといかがわしさが入り混じった興行が行われた見世物に魅せられたカルロス山崎が、全国の見世物小屋をめぐり、取材したものをまとめたのが本書『オール見世物』です。独特のタッチで描かれた、おどろおどろしい絵看板をはじめ、実際の写真、出し物の説明(口上)、告知ポスターや配られた大入り袋などの資料が満載。蛇女や人魚、人頭蜘蛛娘、人間ポンプ、奇形児、女ターザン、サーカスや動物の曲芸、女子プロレスなど、見たいような見たくないような大衆の興味をくすぐるような出し物の数々が紹介されています。現在はなかなかお目にかかることができない見世物小屋という文化を地道な取材で明かした貴重な1冊です。リング綴じの造本で、ページの一部は折返しの仕様になっており、絵看板と説明が対になって紹介されていたりと凝ったつくりになっています。