都市の幸福

荒木　経惟 / Nobuyoshi Araki

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日本を代表する写真家・荒木経惟の写真集『都市の幸福』。下駄職人でありアマチュア・カメラマンであった父の影響を受けて写真を始めた荒木経惟。70年代より『おー日本』『センチメンタルな旅』など、現在まで語り継がれるセンセーショナルな作品を発表し、その卓越した時に過激なヌード、人情味に溢れたスナップは世界の写真ファンを虜にしています。本書は、1993年に発行された写真集で、雑誌『ダ・カーポ』での連載をまとめたもので、都内およびその近郊に作られた“ニュータウン”をテーマにしています。東京（台東区三ノ輪）で生まれ、経済発展ともに移りゆく街並みを時代時代に写し出し、『東京は、秋』『東京物語』といった写真集を編んでいる荒木。本書では23カ所のニュータウンめぐっていますが、それまで荒木が撮影してきた街（下町や繁華街）とは異なる画一的な街の風景。そうした人工的な風景の中に、子どもたちの存在が生気を与えます。「〈幸福〉って動体にあったのです。すばやく撮らなくっちゃ、生を写さなくっちゃねぇ」（あとがきより）。

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＜Condition＞ ジャケット：少スレ・少ヨゴレ
本体：天・地・小口薄ヨゴレ