Google Translate
リトアニアの写真家、アンタナス・スツクスの写真集『Sartre & Beauvoir Cinq Jours en Lituanie』。1939年にカウナスに生まれ、ヴィリニュス大学でジャーナリズムを学んだ後、若干30歳にして「記録」の枠を超えた「写真の意義」を追求すべく、リトアニア写真家協会を共同設立。1980年にはリトアニア文化功労賞の授与を受けたリトアニア写真界の巨匠。本書は、フランスの哲学者であるジャン=ポール・サルトルとシモーヌ・ド・ボーヴォワールのリトアニア滞在を記録したもので、スツクスの代表作ともいえる1冊。1965年の夏、当時はソ連時代のリトアニアにモスクワでの会議を経て1週間滞在したサルトルとボーヴォワール(タイトルは「リトアニアでの5日間」)。ソ連の厳しい監視下にあったであろう2人に、当時はまだ無名の写真家だったスツクスは偶然同行でき、アンオフィシャルに2人を密着撮影したようです。砂丘や美術館など様々な場所へと赴く姿、移動中や休憩中の一コマなど、滞在中の動向をくまなく記録した、歴史的にも貴重な1冊です。