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アメリカの写真家チェイコ・レイドマンの写真集『Bananasplit』。主に80年〜90年代にかけて活躍したフォトグラファーで、コンセプト・メイキング、テーマ設定、原色カラーを用いたハイコントラストな作風で一世を風靡しました。そのスタイルは“ハイパーリアル・カラー”と評され、新たな視覚表現を確立したとされています。未来的でどこか退廃的な世界観を孕んだその鮮烈なヴィジュアルは、当時の写真家やアーティスト、ファッションなどにも強い影響を与えています。本書は、1982年の刊行で、グラフィックやスタイリングを担当したYpsitylla von Nazarethとのコラボレーションで生まれたもので、写真集というよりはヴィジュアルブックに近い体裁となっています。レイドマン特有のギラギラとしたカラーリングとテンションがグラフィックと相まってより速度を増したような内容で、エロティックでナンセンスでファッショナブルという絶妙のバランスで組み立てられた1冊です。