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自然と人間をテーマに、美しいプリントと独特な雰囲気の作品で知られ、日本人ならではの美意識が国内外問わず高い評価を得ている日本の写真家・山本昌男。近年は世界各地のギャラリーで展示を行うなど、日本人アーティストとして最も注目を集める一人となっています。本書『Small Things in Silence(小さきもの、沈黙の中で)』は、アメリカの出版社「Nazraeli Press」から発行となった2冊の写真集『空の箱』、『ゑ』にも収められている活動初期の写真などを含む、山本の代表作を集めた写真集です。冒頭で山本は「見過ごされそうな小さな物や些細な出来事を発見した喜び、ボタンの掛け違いのような感覚、思わず入り込んでしまった霞の中で立ち位置を失った瞬間などに強く興味を引かれ、こだわってきたのではないかと思います」と述べ、「錯覚のような伝え方」と自身の表現のあり方を説明していますが、自然を写し出した茫漠としたイメージのようでいて、幽玄さと崇高さを兼ね揃えた美を感じさせます。山本のみが表現できる写真世界が広がります。英語版。