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日本が世界に誇る写真家・石元泰博の写真集『都市 / Metropolis』。アメリカの著名な写真家マイナー・ホワイトは、石元泰博の作品を見て「日本とアメリカとドイツの特性が混じっている」と評したそうです。サンフランシスコで生まれ、日本の土佐で育ち、ドイツのバウハウスの流れを汲むシカゴのニューバウハウスでハリー・キャラハン、アーロン・シスキンドに写真を学んだ石元泰博。「既成概念にとらわれず対象を見る」というニューバウハウスで身につけたその作風は、映像の現代シリーズ第8巻にあたる「都市」でも十分に堪能することができます。本書は、1962年から71年までに東京及び住まいのあった湘南の海辺を中心に撮影されたものであり、「ある日ある所」「シカゴ、シカゴ」のような隙のない完美なスタイルとは異なるものの、適度な遊び心溢れた石元泰博の別の魅力的な一面が垣間みれる一冊です。