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フランスを代表する写真家であるクロード・ノリの作品集『Vacances A L'italienne』。キャリアの始めは(クリエイティブな)「写真家」ではなく、海岸などでピンナップを撮る一介の「カメラマン」。イマジネーションを伴わない仕事に嫌気がさして故郷に帰り、自宅の暗室に籠って写真を焼きながら自身のクリエイティビティをいちから鍛え直したというノリ。以降は、自身の生活や身の回り、友人などをモチーフにしたパーソナルな作品創作に没頭して、それらの一連をダミーブックにまとめて「写真集」として刊行しようとしたところ、取り扱ってくれる出版社もなく、やむなく自身でお金を集めて出版社「コントルジュール」を始めたのが1975年。以降は、写真家の有名・無名問わず、数百冊の作品を世に出してきたノリ。本書は初期80年代に刊行された代表作で、ライフワークのように撮影していたイタリアの海岸で撮影された図版で構成されています。2018年には新たにカラーも含めて再編集された『Vacances en Italie』も発表されています。