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1976年に大阪で発行された、6名の写真家による写真同人誌『暗箱』。進哲郎「OMBRE」、有田知行「宵待草」、東山幸弘「不況の町」、奥田幸義「凝集」、豆塚猛「わたしのおばあちゃん」、宮下龍也「華麗なる鳥」、浜田ツマ「治衛門さんの新築」、稲原基「生まれ、そだつ」といった作品を収録。浜田と稲原は日本リアリズム写真集団大阪支部に所属していますので、そこから派生して生れた1冊かもしれませんが、本書はNo.5と記されているので5号目と思われ、限定22部となっています。また、浜田と東山はアマチュア写真家として活動しながらニコンサロンでの個展を開いたり、写真集(浜田『川の音』、東山『帝国の城塞』)を発行したりもしています。進は外国の街でのスナップ、有田はポートレート、宮下はスタジオのような場所で1羽の白鳥を写し、稲原は子どもの成長を撮影。それぞれリアリズムな雰囲気をまといつつ、作風もテーマも異なる10枚ほどのモノクロ写真を掲載しています。