蒸気機関車讃歌 -白い息遣い- / Steam Locomotives Forever -The White Breathing-

山岸　起一郎 / Kiichiro Yamagishi

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日本の写真家・山岸起一郎の写真集『蒸気機関車讃歌 -白い息遣い-』。中学時代から鉄道写真を撮り始めた山岸は、富士フィルムに勤務後、1971年に新宿ステーションビルで蒸気機関車を写した写真展『けむるたたかい』を開催。本書は、その『けむるたたかい』で展示された写真を中心に、展覧会から40年の月日を経てまとめられた1冊です。1965年から1967年に、北海道を中心に福島、長野、秋田と蒸気機関車を追って訪れた土地で撮影されています。鈍く重たい黒い車体が煙を吐き出しながら、一面の雪景色や山間を縫うように進む姿はノスタルジックな情景ですが、その撮影の巧さはもちろん、構図や画角などにこだわりが見られ、動的な表現のダイナミックさや走行中以外の機関車へのアプローチなど、風景的な鉄道写真とは一線を画した内容です。また、雪景色に映えるモノクロのハイコントラストが詩的な効果を高め、どこかロマンチシズムを漂わせています。カメラメーカーに務め、フィルム写真の文化を後世へと伝えるような著者の気概も伝わってきます。加藤勝也による編集・ブックデザイン。

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＜Condition＞ ジャケット：少キズ・少ヨゴレ・少イタミ
本体：経年並み