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オーストラリアの写真家であるピーター・ジェームズの写真集『Lifesaver』。1947年シドニー生まれのジェームズは、小さい頃から母の教えでスイミングを始め、大学では学校の代表選手としても活躍していたそうです。ライフセービングとの出会いは、ニューサウスウェールズのブロンテ海岸で、偶然にも自身が救助された経験がきっかけであったそうですが、以来オーストラリア沿岸のライフセイバーなどを追い続けています。本書は、1983年に刊行された作品集で、それまでのジェームズが撮りためた作品をまとめたもので、鍛え上げられた肉体美を誇るセイバーたちの練習風景や、救助活動の一連が収められています。ジャーナリズム的な視点ながらも、褌風にスイムウェアを身につける男性たちや肉体の曲線美などにも向けられた視線は、一種のメールヌードを想起させるような一面もあり、そのスタイルは、オーストラリア写真においては欠かすことのできない存在であった写真家、レニー・エリスに相似るところもあります。