絳雲そして -第二次早大斗争の渦の中で- / The Crimson Sky . and ...

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1960年代後半から70年代の前半に早稲田大学で起こった学生たちの闘争。本書『絳雲そして -第二次早大斗争の渦の中で- / The Crimson Sky . and ...』は、60年代末に起きた第2次早大闘争を記録した写真集です。学費値上げや新設される学生会館の管理問題に端を発した学生運動で、政治活動に関わってこなかった一般の学生も参加したことで全共闘を名乗り、また校舎のバリケード封鎖などの実力行使を行ったことから、後に続く大学紛争、全共闘運動の先駆けとなったものです。第2次早大闘争自体は、反戦連合というノンセクト団体が主体となって行われたもので、本書の発行元である「映像反戦出版局」ともつながりがあったのかもしれません。本書は写真家のクレジットこそありませんが、図版・レイアウトとも素晴らしい内容です。荒い粒子で写し出される夜間の闘争風景などは、アレブレボケもお構いなしで、その臨場感と相まった、この瞬間でしかとらえられないダイナミックなイメージを作り出しています。（The Japanese Photobook 1912–1990 収録）

＜Related Artists＞ 東松　照明 / Shomei Tomatsu
＜Condition＞ 本体：カバー少スレ・少ヨゴレ、天・地・小口少シミ
見返し少ヨゴレ、ページ一部経年シミ、縁少イタミ