自由をわれらに -全学連学生の手記- / Jiyu O warera ni

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1968年にノーベル書房より刊行された、全学連の手記・写真記録による作品集『自由をわれらに -全学連学生の手記- / Jiyu O warera ni 』。ノーベル書房は、このような政治や闘争を扱った書籍から写真集（石黒健治など）まで、良書を出しています。本書は、60年代の学生運動の中心となった全学連（全日本学生自治会総連合）に参加していた学生たちの声を集めています。表紙をはじめ巻頭を飾る写真は、第1回木村伊兵衛写真賞受賞者にして、日本を代表するドキュメンタリー写真家である北井一夫によるものです。図版は14枚ほどになりますが、「闘争」現場の撮影の手練である北井の臨場感のあるカットが並ぶほか、闘争の合間であろう学生の素顔を垣間見せています。ほとんどがテキストによる本ですが、反体制が声高に叫ばれた時代に、苦悩し、怒り、迷いながら、自分のなすべきことを模索する学生たちの声は、切迫した状況を伝えるほか、熱っぽさの中にほのかな詩情を帯びて響いてきます。（The Japanese Photobook 1912–1990 収録）

＜Related Artists＞ 北井　一夫 / Kazuo Kitai
＜Condition＞ ジャケット：少ヤケ・少スレ・少ヨゴレ
本体：天・地・小口ヤケ・ヨゴレ、見返し少イタミ、ページ一部シミ