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ドイツの写真家ハインリッヒ・リーベゼールの写真集『Situationen und Objekte』。1938年、オランダ国境にほど近い小さな村ラーテンで生まれたリーベゼールは、高校時分より写真を始め、卒業後は薬剤師の見習いとして働きながら趣味として写真を嗜んでいました。その後、巨匠オットー・シュタイナート(Otto Steinert)の学校で写真を学んだ後は、新聞社のカメラマンとして働き、68年からはハノーファーの大学で教育者としても従事したリーベゼール。本書は70年代に撮影された図版で構成された『Situations and Objects』。スナップが主ですが、切り取られた瞬間や造形美に写真の面白さが内在され、類似性の高い図版をシークエンスでレイアウトして、現実の中の非現実な世界が描写されたコンセプト性の高い作品集。タイトルがぴったりとマッチする一冊です。