荒木経惟写真全集18 緊縛 / Bondage

荒木　経惟 / Nobuyoshi Araki

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日本を代表する写真家・荒木経惟。本書『緊縛 / Bondage』は、平凡社から出版された全20巻からなる荒木経惟全集の18巻目にあたります。本書は、1979年から90年代までの緊縛写真をまとめた1冊で、「緊縛は、アタシのメインの私事だね」と自身でも述べていますが、荒木の写真集ではしばしば登場するモチーフともいえます。元々は雑誌『S&Mスナイパー』の連載として始まった企画で、〈緊縛写〉〈ARAKI・SM・物語〉〈昭和写真物語〉〈大光画　超東京百景〉〈クラブ・アラキ〉〈SM♡A〉といったシリーズがあり、本書もこれらの作品群から構成されています。緊縛モノにある儀式的な雰囲気とは異なる情緒を浮かび上がらせるところに荒木らしさが感じられますが、「緊縛にはストーリーがつきものだから、女の子と会って、最初に本人がどんなのを演じたいかって聞く」という荒木の作法が、ドラマ性を生んでいるのかもしれません。荒木が20年近く意識的に取り組んだという点でも、ほかのテーマと異なる深化を遂げた1冊とも言えます。

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＜Condition＞ ジャケット：少スレ、帯欠、本体：経年並み