Interior America

Chauncey Hare

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アメリカの写真家チョーンシー・ハーレーの写真集。ハーレーはコロンビア大学を卒業後、石油会社でエンジニアとして働いていましたが、仕事のルーティンに退屈を感じて写真を始めます。そして、当時暮らしていたリッチモンドの近隣住民の生活シーンを撮影するうちに、退屈な仕事と空虚な人生の関係性について考え始めます。その後、仕事と人生の充足感の間の離反について、アメリカ人の生活環境を通して訴えかけることをねらいとして、ハーレーはニューヨーク等で個展を開き、1969年にグッゲンハイム奨学金を獲得するに至りました。本書は1979年に刊行された写真集で、ハーレーが奨学金を得て撮影を重ねた主にサンフランシスコ及びオハイオに暮らす住民の生活環境を捉えた作品。インテリアを通じて、当時のアメリカ人の生活・文化環境の実態とその内面に潜む問題を提起した歴史的一冊。ウォーカー・エバンスを想起させる写真家の強い意志と研ぎすまされた感性を感じるストレート・フォトグラフィー。

＜Condition＞
ジャケット：少スレ、少ヨゴレ、縁少シワ・少カケ、背ヤケ、
裏面よりテープ補修3箇所、裏面少シミ
本体：天シミ、地少ヨゴレ、その他経年並み