Graphy

藤井　秀樹 / Hideki Fujii

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日本の写真家、藤井秀樹（秀喜）。日大芸術学部写真学科に入学し、写真家・秋山庄太郎に師事。1960年には亀倉雄策や原弘らが参加した日本デザインセンターの設立とともに入社し、1963年からフリーとなった藤井秀樹。広告やファッション分野で活躍する一方、1976年にはロンドンにて「ヘルムート・ニュートンとの二人展」を行うなど、展示も多数行っており、独自の写真技法「フジイグラフィー」の開発なども知られています。本書『Graphy Hideki Fujii Digital Material』は、第一製版の製版見本（印刷見本）を藤井の作品で実施しており、製版の線数（網点の細かさ）を変えて印刷を行い、「各線数による刷り上がりの質感の違いや、各種スクリーンを使った場合の表現の変化をモノクロとカラーの両方と、髪質による印刷特性の違い」を表現しています。藤井は、写真家として脚光を浴びた「マックスファクター」の広告をはじめ、メイクアップアーティストの小林照子との「からだ化粧」、『日本カメラ』の掲載作品、そして自主作品などを提供しています。純然たる作品集ではありませんが、印刷とも密接な関係のある写真の見方を学べる1冊です。

＜Condition＞ ケース：少スレ、本体：経年並み