無次元　創刊号

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1975年に季刊雑誌として創刊した『無次元』。創刊号の特集は「恐怖」。横尾忠則が表紙を描き、詩人でありエラリー・クイーンの『Yの悲劇』の翻訳でも知られる田村隆一の「恐怖に関する詩的エスキイス」や文芸評論家・秋山駿の「私的恐怖論」、絵本作家の長新太「幽霊の言い分」、美術評論家・坂崎乙郎「創造へ向かう“無”」、アメリカ文学者・八木敏雄「恐怖と現実とフィクションと」などのテキストを収録。また、「写真概念の彼方より」では、写真家の渡辺克巳とTVカメラマンであり詩人の鈴木志郎康が対談し、1973年に出版された『新宿郡盗伝66/73』の話などをしています。編集人の杉浦洋一は、創刊の挨拶として、「強いてジャンルを固定することなく、美術・文学をはじめとして様々な分野にわたって人間の根源をさぐるユニークな表現媒体として在り続けたいと念じております」と記しています。

＜Related Artists＞ 横尾　忠則 / Tadanori Yokoo
寺山　修司 / Shuji Terayama、渡辺　克巳 / Katsumi Watanabe

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