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日本の劇画家・イラストレーターとして活躍した上村一夫(1940-1986)の作品集『上村一夫美女画集』。艶やかで官能的な女性像、切なく情緒的なストーリー性に富んだイメージの数々は、昭和の日本の雰囲気を色濃く反映しており、映画化・ドラマ化された作品も多く、文学的側面から高い評価を得た上村一夫。山岸涼子との共作で、若者の同棲をテーマにした『同棲時代』(1972)がヒット作となり、梶芽衣子主演で映画化もした『修羅雪姫』や『百日紅(さるすべり)』(1983)なども話題となりました。広告代理店・宣弘社の同僚であり『人喰い』で共作をした阿久悠にして、「これこそ本当の天才」と言わしめた繊細で妖艶な女性描写には大変魅せられます。本書は、1960年代〜70年代に創作されたイメージが多数収録された作品集となっており、『同棲時代』の口絵もコンプリートされたファン待望の一冊です。ピンナップ付き。