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本書は、シュピーゲル写真家協会創立20周年記念で刊行された作品集。浪華写真倶楽部そして上田備山や安井仲治らを中心とした丹平写真倶楽部は、戦前関西を拠点に、アヴァンギャルドでコンセプチュアルな創作活動をしていたアマチュア集団。その丹平メンバーの中でも、特に意欲的に作品を発表し、毎年東京でグループ展を行っていた8名によって1952年に創設されたのがシュピーゲル写真家協会です。当時のメンバーは、後に井上青龍や森山大道らにも師事された巨匠・岩宮武二をはじめ、『流来流去(1974)』の棚橋紫水、『轍(1977)』の河野徹、そして木村勝正、佐保山尭海、和田生光、堀内初太郎、玉井瑞夫で構成されていました。本書は、この創立会員を含む総勢34名による作品133図版が収録されています。70年代の時代性が凝縮された見応えのある作品集です。