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アメリカの女性写真家フランチェスカ・ウッドマンの写真集。わずか22歳にしてこの世を去ったレジェンド・フォトグラファー。1958年にコロラド州デンバー生まれ、幼少時にはピアノをそして高校卒業後は写真を学ぶために、美大の名門ロードアイランド・スクール・オブ・デザインに渡り、そこでアーロン・シスキンドに出会います。その後はニューヨークに渡りプロの写真家を志したものの当初は身を結ばず、アーティスト・イン・レジデンスで創作活動に没頭、その後再び戻ったニューヨークで自殺、その存在は伝説化します。アンドレ・ブルトンやマン・レイらのシュルレアリスムの影響を受けたゆえ、非現実な廃墟空間などで自身をオブジェに撮影された図版の数々は、80年代以降の写真の変容を物語るかのように、アーティスティックで独創性に富んでいます。本書は、2009年にスペイン・ムルシア州で行われた個展を機に刊行された回顧集。「Early Works 1972-1975」「Providence」「Italy 1977-1978」「New York 1979-1980」「Macdowell Colony 1980」の構成。ブックデザインも素晴らしい一冊。