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日本の写真家で評論家・編集者としても名高い桑原甲子雄の写真集『東京昭和十一年 / Tokyo 1936』。1913年東京・下町の上野生まれ、日本を代表するフォト・ジャーナリストである濱谷浩とは幼友達であり、中学生の頃から濱谷が撮影していた写真に影響を受けていたという桑原甲子雄。1930年代よりアマチュアとして下町のスナップを撮影し、戦後は『アルスカメラ』『カメラ芸術』『サンケイカメラ』など多数のカメラ誌の編集長を歴任し、批評・評論家としての地位を確立。森山大道は処女作『にっぽん劇場写真帖』を上梓した際に、桑原の書評のみが面白かったと述べています。90年代以降は、写真自体の再評価も進み数々のエキシビジョンや写真集も刊行されるに至りましたが、本書は1974年に刊行された作品集で『日本写真集史1956-1986』にも収録された桑原の代表作で、プリントはゲリバラの荒木経惟と八重幡浩司郎が担当しています。