Streets

Jonathan Rosen

Google Translate
アメリカの写真家ジョナサン・ローゼンの写真集『Streets』。本書に記載の経歴を見ると、1954年生まれ、美術学校を卒業した後、70年代よりフィルムメーカーとして活動を行なっていたそうで、MoMAやロサンゼルスの映画フェスティバルに自身の作品を発表していたそうです。写真集の刊行はおそらく本書のみ。生まれ育った街がニューヨークの北部・ブロンクス地域であったようで、こちらは70年代後半から80年代初頭にかけて、地元周辺のストリートで夜に撮影された図版で構成されています。当時はプエルトリコやドミニカなどの移民が多く、犯罪率も高かった同エリアの中で、これほどまで親密な写真を撮るのが容易でないことは想像に難くないですが、とても愛らしい作品が多く素晴らしいです。同時にフィルムメーカーらしく、アレ・ブレや陰影をきかせたモノクロも見応えがあり、知られざる名作と評されるべき一冊です。序文はウィラード・バン・ダイク。300部限定。

＜Related Artists＞ Richard Misrach、Ken Schles、Yan Morvan、Esaias Baitel
＜Condition＞ 本体：カバー少スレ・少ヨゴレ・少イタミ