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日本の写真家・安達洋次郎(1943-)による写真集『東京日記 2001』。資生堂宣伝部のスタッフカメラマンとして広報誌『花椿』をはじめ広告宣伝の写真撮影を担当していた安達。広告の中でも花形といえる世界で、洗練された感性を育み、広告的な美のあり方を表現してきた安達ですが、仕事に追われ自分を見失いかけていたことに気が付き、写真を始めた学生時代の原点に戻り、自分の住む東京の人たちを撮るべく、街へと繰り出したそうです。そして、東京の人をテーマに、1974年に個展「ぐるりの人たち」を開催し、以後も同テーマの展覧会を続けるなど、東京街歩きのスナップは安達のライフワークに。本書は2001年の1年間に撮りためた図版で構成された一冊。元旦から大晦日までに日々写された図版の中には、「人情のない」「自然のない」という東京の一般的なイメージとはかけ離れた、祭りや催事、名所や公園など安らぎさえ感じられる美しいスナップが多数収録されています。