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アルバート・レンガー=パッチュの写真集『Die Welt der Pflnaze』。20世紀初頭、主に1910年代ドイツでは、個人の内面と探求の表現を目指し、主観的に感情を表現しようと試みる表現主義・絵画主義が隆盛でした。しかし1920年代に入ると、感情を廃し客観的に冷静・非人間的な視線で、即物的に表現しようと試みる「ノイエザッハリヒカイト(新即物主義)」の美術運動が盛んになりました。その提唱者として写真分野において有名なのは、肖像ではアウグスト・ザンダー、植物ではカール・ブロスフェルド、そして静物ではこのアルバート・レンガー=パッチュです。本書は、パッチュが1924年に刊行した植物を写した写真集『Die Welt der Pflanze(The world of plants』と同名タイトルですが、原版とは収録数及び構成が異なっており、パッチュのプリントアーカイブより1920年代前半から1930年までに撮影された74点の図版(原版は41点)で再編集されています。テキストはドイツ語。