Photographer

Ata Kando

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ハンガリー／オランダの女性写真家であるアタ・カンド（1913-2017）。昨年103歳で亡くなったカンドは、ブダペストで生まれ育ち、1932年に夫とともにパリへ向かい、3人の子どもをもうけます。戦後、アシスタントとしてマグナム・フォトに参加し、1954年にはオランダを代表する写真家エド・ファン・デル・エルスケンと再婚。拠点もオランダへと移します。写真家としてカンドが注目を集めたのは1956年に起きたハンガリー動乱。ハンガリーの民主化を求めて蜂起した市民が制圧され、難民化した様子をカンドは写し出します。そのほかにも南米ベネズエラの原住民や自身の子どもを写したシリーズ、ディオールなどのファッションブランドの撮影などで知られていきます。本書『photographer』は、2008年、カンドが95歳の時に発行された一冊で、彼女の作品を包括的にまとめた写真集です。前述した代表作をはじめ、子どもや学生時代の写真から作家として大成する50年代以前に撮影した写真なども収録し、カンドの入門編としておすすめです。編集はAd van Denderen。

＜Related Artists＞ Ata Kando、Ad Van Denderen、Ed van der Elsken
＜Condition＞ 本体：カバー少キズ、天・地・小口薄ヤケ