絹の夢 / From Cocoons

石内　都 / Miyako Ishiuchi

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現代日本を代表する写真家石内都の写真集『絹の夢 / From Cocoons』。町の空気や気配、建物の佇まい、そして人間の匂い。。。三部作『絶唱・横須賀ストーリー』『アパート』『連夜の街』に代表される石内の初期作品群は、「町」や「建物」のランドスケープを通して、目に見えない「人々の営み」を描写し続けるスタイルが中心でした。そんな石内が、対象を「ヒト」「モノ」に移し、被写体との距離感をより縮めて、ヒト・モノの背景や不可視なストーリーを紡ぐきっけとなったのが「1・9・4・7」でした。以降、「Mother's」「ひろしま」「Frida by Ishiuchi」等接写シリーズの傑作を数々と発表してきましたが、本書の題材は「絹織物」。「ひろしま」から始まった、あるひとつの絹の道。ワンピース、ブラウス、スカートそして人形の衣裳まで・・。広島での絹織物との出会いは、やがて石内の故郷で織物の産地桐生へと導かれます。天然の繭と丁寧なクラフトワークによって生み出された絹糸は、戦後日本の近代化のシンボルであり、その美しさを石内の見事なハンドワークで描写した素敵な一冊。

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＜Condition＞ 表紙・帯：少スレ、本体：天極少ヨゴレ