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20世紀を代表するフランスの写真家ロベール・ドアノーの写真集『La Banlieue de Paris』。邦題は「パリ郊外」と訳されるドアノーの記念すべきファースト・ブック。詩人・作家として著名なブレーズ・サンドラールと共著の形態ながら、ドアノーの写真家としての才能に惚れ込んだサンドラールが、自ら出版社を探し出したという逸話も。生涯を「パリ郊外」で過ごしたドアノーらしい作品集で、「子供」「愛」「景観」「日曜日・祝日」「余暇」「仕事」「終点」「住居」という構成別に130の図版が収録されています。ドアノーと言えば「パリ市庁舎前のキス」に代表されるユーモアとヒューマニズムに溢れたスナップやポートレートが有名ですが、本書はさらにジャーナリズムや芸術性など、写真家ドアノーの多面的魅力と感性が一層凝縮されており、20世紀の写真史にその名を刻むまさに屈指の傑作。(The Book of 101 Books収録)