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五番街やソーホーに店を構える、老舗の百貨店からファッションブランド、気鋭のショップのディスプレイを、ニューヨーク在住の写真家・伊藤時男が撮り下ろし、紹介した『ニューヨークのウィンドー・ディスプレイ』。ファッションブランドならではの華やかな装飾の中に、実験的な試みや物語性が感じられ、インスタレーションや舞台美術を眺めるような一冊です。巻頭のテキストで、日本のインテリアデザインを牽引した杉本貴志(スーパーポテト)は、70年代以降のニューヨークのディスプレイには、「ポップ・アート以降のアメリカのアートの動きと奇妙に合致し、その下地に共通しているようなものがあるように思えてならない」、「そこに表現されているものは、展示されている商品を超越して主張されていて、美術家の中で次第に力を失いつつある彫刻や絵画などに代わり、新しいメディアとして登場してきているのではないか」と記しています。