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フランスの女性写真家ソフィ・リステルユーベルとフランソワ・ハースの写真集。ソルボンヌ大学で文学を専攻し、卒業後はビジュアル・アーツの出版社に勤めていたリステルユーベル。1980年にはマグナム・フォトのレイモンド・ドゥパルドンの初期名作「San Clemente」のフィルム・ディレクションを手掛け、以降は自ら写真撮影を始めます。イラク、クウェート等中東の紛争を取材。しかし彼女は、一般的な報道写真とは一線を画した「傷跡」や「痕跡」に焦点を当てたユニークなアプローチによって1991年には屈指の傑作「Kuwait」を発表します。本書は、リステルユーベルの1st写真集で後にパートナーとなるフランソワ・ハースとの共著。芸術的見地に秀でたハースの主導で、彼の出身地であるベルギーの住宅をドキュメント。戦後の社会的住宅・住環境の進化と物物の氾濫、それらと住民との関係性をカラーによるインテリア(ハース)とモノクロによる住民(リステルユベール)の図版で構成された意義深い一冊。