Google Translate
日本の写真家・江成常夫の写真集。毎日新聞社写真部で活躍し、74年以降フリーランスのカメラマンとして活躍を続ける江成常夫。70年代後半よりカリフォルニアに住む日本人の戦争花嫁を、写真とテキストを通じて描写した「花嫁のアメリカ」で木村伊兵衛写真賞を受賞、80年代には中国に渡り、旧満州の中国残留日本人孤児たちを取材した「シャオハイの満州」で土門拳賞を受賞、戦争が残した傷跡や負の遺産をテーマに、長期間に渡り取材を重ね、写真図版と自身による執筆を織り交ぜたドキュメンタリー作品に定評のある写真家です。そして本書が1976年に刊行された1st写真集。フリー転身後国内外の写真家が集いそして対象とした街ニューヨークに身を置くことで、写真家としての行く道を模索し始めようとした矢先に出会った「人種のるつぼ」。職業・階級・国籍も異なるファミリーの肖像を通して、ニューヨークの裏側の現実や多様性を描写。感情を排し、家族図鑑のごどく写された異様な空気感漂う図版の中に都市の本質が宿ります。