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フランスの写真家ラルフ・マルソーとハイノ・ミュラーによる写真集「Fin de Siecle -25/34Photographes-」。フランス西部の街アンジェに生まれたマルソーは、90年代よりヨーロッパで活躍するフォトグラファーで、本作が代表作。ロンドン、パリ、ベルリンを中心としたヨーロッパ各地で創作されたポートレートで構成されています。80年代後半、メインストリームから外れた若者たちを追い求めていたマルソーとミュラーは、権力・金・名声では言い表せない人間の尊厳をストリートに発見します。パンクロッカー、バイカー、スキンヘッズなど孤独なヒーローたち。彼らのステージは、ありきたりで時に荒廃したストリートやウォールでありましたが、内面に潜む反骨心や優しい心を描写した肖像には、魂が宿っていました。アウトサイダーの世界に美と尊厳を見出だしたサブカルチャー作品集の傑作と呼べる一冊です。「Fin de Siecle」の英訳は「End of the Century」。