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沖縄生まれの写真家・砂守勝巳の写真集『カマ・ティダ -大阪西成-』。沖縄・奄美大島出身の砂守は、アメリカ軍基地の軍事車輛エンジニアとして入国していたフィリピン人の父と、奄美から働くために本島に来ていた母の下に1951年生まれました。しかしアメリカ軍が沖縄基地の恒久化のために現地雇用を積極化したことで職を失った父は、8歳の時に突如姿を消し、そして15歳の時に母は他界。その後は沖縄を離れプロボクサーとなったものの20歳を前にしてリングを離れ、そして写真の道に進み、1995年には「漂う島 とまる水」で第15回土門拳賞及び第46回日本写真協会新人賞を受賞しています。本書は、1988年に発表された「大阪・釜ヶ崎」を舞台にしたフォト・エッセイ。写真を学ぶために上阪し、キャバレーのボーイとしてアルバイトをしながら、住まいを点々。ドキュメンタリーの制作を志向していた際に出会った「釜ヶ崎」。1年3ヶ月ほど当地で暮らしながら創作された初期作品集。カラー図版。