沖縄100万の叫び / Okinawa : A Million Cries

嬉野　京子 / Kyoko Ureshino

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日本の女性写真家嬉野京子の写真集「沖縄100万の叫び」。1960年代よりフリーで活躍し、日本リアリズム写真集団の創設メンバーのひとりである報道写真家嬉野京子。60年代の安保闘争の最中に、沖縄の実情を本土に訴えにきた現地労働者の言葉が脳裏を離れず、65年そして67年と二度に渡って沖縄を訪れて取材。当時「写真家」の肩書きでは沖縄渡航の許可が出ず「カメラを持って入れば命の保証はない」と言われながらも、決死の覚悟で撮影にあたり、祖国復帰の行進運動の目の前に見た米兵による少女ひき殺し。遺体を前に突っ立っているだけの米兵。何もできない現地警察官。そんな不合理に我慢ならず、周囲の制止を振り切って、目に大きな涙をためながら撮影した写真。それは秘密裏に本土に戻った写真家の手を経由して発表され、本土の人々が沖縄復帰を真剣に考え願うきっかけとなりました。女性報道写真家が命がけで記録した本土復帰前の貴重な沖縄の記録集です。（The Japanese Photobook 1912–1990 収録）

＜Related Artists＞ 吉岡　攻 / Koh Yoshioka、國吉　和夫 / Kazuo Kuniyoshi、比嘉　康助 / Kosuke Higa
＜Condition＞ 本体：カバー少スレ・少イタミ、縁少イタミ