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日本のアマチュア写真家・三沢貴美雄(1933-)による写真集『SLの詩―奥信濃冬の旅(Signed)』。長野県に生まれ、中学校教諭を務める傍ら写真に取り組んだ三沢が、1967年から1972年にかけて撮影した蒸気機関車の写真から選び、まとめた一冊です。舞台は雪深い冬の奥信濃。白い雪原を進む機関車や立ち上る煙、沿線の風景など、蒸気機関車が地域の日常のなかを走っていた時代の姿をモノクロームで記録しています。撮影された1960年代末から70年代初頭は国鉄の無煙化が急速に進み、各地から蒸気機関車が姿を消しつつあった時期でもあり、本書には鉄道そのものの記録とともに、失われていく信州の冬景色が刻まれています。職業写真家ではなく、その土地に暮らす一人の教師が長年カメラを向け続けたからこそ残された、昭和の鉄道と風土を伝える写真集です。写真家サイン入り。