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日本人写真家・荒木経惟(1940-)による『Polarnography』。タイトルは「POLAROID」と「PORNOGRAPHY」を掛け合わせた荒木による造語で、2000年代初頭から継続して発表してきたポラロイド作品の系譜に位置するプロジェクトです。本作では女性と空を主要なモチーフとした未発表作品100点を収録。身体と空、室内と外界、エロスと時間、生と死といった、荒木が長年追い続けてきたテーマが、即時性と私性を備えたポラロイドというメディアを通して交錯しています。最大の特徴は通常の写真集のように作品をページへ印刷するのではなく、100点をオリジナルのポラロイドに近いサイズで一枚ずつファクシミリ複製していること。鑑賞者自身が小箱から写真を取り出し、自由に並べながら作品と向き合う独特の構成となっています。Skiraより限定1000部で刊行。大型の赤いケースの中央にポラロイドを収めた小箱を配した大胆な造本も秀逸で、膨大な出版物を残してきた荒木の作品集の中でも、写真を見る行為そのものを意識させるオブジェ的な一冊です。