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日本の写真家・白石晋一朗の作品集『Portrait of an Island(Signed)』。ベルリンを拠点に活動する写真家・白石晋一朗は、2019年に渡独以降、自身の自然観の源流をたどる旅を続けてきました。人工物も自然物も“モノ”として同等に捉える視点を持ち、無意識に作られた風景への触感を探る作風が特徴です。本作『Portrait of an Island(ある島の肖像)』では、2021年2月に一ヶ月滞在した「ある島」で撮影された風景を通して、風景そのものが主体となる「肖像」になりうるという問いを投げかけています。タクシーの窓を通して歪んで捉えられた景色やディティールを失った写像は、匿名性を帯びながらも写真的な瞬間性を保ち、観る者に既視感でもない場所へと誘います。島の山、海、建物、人工物、そして人の気配までもが鏡写しのように重なり、そこに生まれる時間の層と静けさがゆっくり浮かび上がります。風景をただ“対象”としてではなく“存在”としてとらえ直すことで、白石は都市や移動の中で培った視線を、自然へと解放しています。300部限定。写真家サイン入り。