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日本の写真家・上條道夫(1948-2015)の作品集『路傍 / Michibata』。奈良県斑鳩町に生まれ、高校時代から写真の現場に入り、20代半ばで上京した上條は、麻布スタジオで修業した後に森山大道に師事。1976年に新宿で始動し、森山大道や北島敬三らが関わった自主運営の写真拠点「ギャラリーショップCAMP」のメンバーとしても活動しました。「路傍」は最晩年に始められたものではなく、1980年代初頭にはすでに発表されていた、上條が長年にわたり取り組んだ仕事です。都市を歩き、街角や交差点、階段、行き交う人々など、名もなき日常の光景へ向けた眼差しは、そこに潜む人間の気配や時間の断片を静かに浮かび上がらせます。本書の完成を目前にした2015年9月に上條は逝去。その意思を引き継いだ上條道夫写真集刊行委員会によって、翌10月に七月堂より刊行されました。中川五郎、末森英機が栞文を寄せ、一枚ずつ写真と向き合うことのできる箱入りのカード形式を採用。CAMPの時代から続く上條の写真表現を辿るうえでも貴重な一冊です。100部限定。