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日本を代表する写真家・民俗学者、内藤正敏による『日本の聖域』シリーズ第9巻。1960年代より東北地方を中心に山岳信仰や祭礼、修験道、祖霊信仰など、日本人の精神文化を写真と民俗学の両面から探究してきた内藤は、目に見える風景の背後にある信仰や共同体の記憶を写し続けてきました。本書では、出羽三山を舞台に、山伏たちの厳しい峰入り修行や祭礼、霊場の自然、堂宇、信仰を支える人々の姿を迫真の写真で記録しています。文は出羽三山研究の第一人者として知られる戸川安章が担当し、修験道の歴史や思想、出羽三山信仰の成り立ちを丁寧に解説。写真集としての美しさと民俗・宗教資料としての高い価値を兼ね備えた構成となっています。日本の山岳信仰を代表する聖地を、深い理解と長年の取材に基づいて捉えた、内藤正敏の仕事を知るうえでも重要な一冊です。