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アメリカのアーティスト、ソル・ルウィット(1928–2007)の作品集。1960年代以降のミニマル・アートからコンセプチュアル・アートへの流れを代表する存在として知られるルウィットは、「アイデアこそが作品を生み出す」という思考を軸に、立方体を用いたモジュラー構造やウォールドローイングによって、美術における“制作”の概念そのものを拡張していきました。1967年の重要テキスト「Paragraphs on Conceptual Art」でも知られ、作家の手仕事よりもシステムや規則性を重視したその姿勢は、以後の現代美術に大きな影響を与えています。本書は1978年にMuseum of Modern Artで開催された回顧展に際して刊行された一冊で、立体作品、ドローイング、シリアルな構成作品から代表的なウォールドローイングまでを包括的に収録。反復や構造を重視する彼の思考が誌面構成にも静かに反映されています。単なる図録に留まらず、1970年代のコンセプチュアルアートが制度化されていく時代の空気まで封じ込めた重要な出版物です。