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アメリカの写真家ヴィクター・コボの作品集『Exit Pleasure』。SNS上で作品を見出した写真家ラリー・フィンクが強く惹かれ、テキストを寄せたことから実現した一冊です。フィンクは社会や階級、身体の気配を鋭く捉え続けてきた作家として知られ、本作においても若い世代の表現に対する強い共鳴が示されています。コボの写真は、欲望や身体、衣服、儀礼といったモチーフを通して、地下的で演劇的な空気を帯びた世界を立ち上げます。覗き見るような距離感を持ちながらも単なる刺激的なイメージにとどまらず、痛みや衝動、儀式性へと引き寄せられる視線が貫かれています。フィンクが語るように、本作の核心は「芸術」そのものよりもむしろ「儀式」にあり、快楽と苦痛が交錯する境界を探る試みとして編まれました。未発表写真を含む限定500部の初版として刊行され、若い世代の表現と写真史をつなぐ出会いから生まれた一冊です。