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イギリスの写真家Martin Parr(1952-2025)の作品集『From the Pope to a Flat White: Ireland 1979–2019』。パーは1979年から約40年にわたりアイルランドを継続的に撮影し、本書はその長期的な視線から、同国が経験した劇的な社会変化を浮かび上がらせます。1979年のローマ教皇訪問に熱狂する群衆、1980年代初頭の西部農村に残る馬市やダンスホールといった伝統的風景、郊外に広がり始めた新興住宅地やドライブスルーのマクドナルドなど、経済成長の兆しが写し取られます。さらに、ベルファスト合意後の北アイルランドを「観光地」として消費する視線や、スタートアップ企業が集まり、再開発が進む現代ダブリンの姿へと展開します。中絶や同性婚の合法化といった価値観の転換も背景に、鋭いユーモアと距離感を保った観察によって、日常の表層から社会の深層を読み取るパーの姿勢が一貫して示されています。