原宿UFO

中村　雄侯 / Yuko Nakamura

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日本の写真家中村雄侯の写真集「原宿UFO」。1974年中村は、一生の思い出に1年間みっちり写真を撮ってみたいと考え、それまで17年間勤めた会社を辞めて、ニッコールクラブを通して三木淳の紹介を受け、三木の指導の下にまずは靖国神社に通って白鳩の撮影から始めます。最初は「ひどい写真だなあ」と言われながらも謙虚に指導を受け、雨の日も風の日も撮影を続けたそうです。その後向かった先が本書に収録された「原宿」。10代の若者たちが自由なファッションに身を包み、エネルギーを爆発させながら、流行を追い、そして流行を作る。そんな時代の変貌を捉えるべく、中村は時間を見つけては原宿に通い、その柔らかな物腰から若者より「カメラのオジン」と慕われ、彼らの心の奥底まで入り込んで撮影したカルチャー・ムーブメント。警戒心を見せず、対象とこれほどまでに密な距離感で接せられたのも中村の人間性あってのもの。いちアマチュアカメラマンが一生をかけて取り組んだ渾身の作品集は、現在海外でも絶大なる支持を受けています。

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＜Condition＞ スリップケース：少ヨゴレ、本体：経年並み