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日本の写真家喜多村みかの作品集「Einmal ist Keinmal」。1982年福岡県に生まれ、東京工芸大学で写真を学び、2006年に大学の同級生であった渡邊有紀との共作・ダブルポートレート「Two Sights Past」でキャノン写真新世紀優秀賞を受賞した経歴を有する喜多村みか。本書は、2013年に刊行された写真集で、喜多村がそれまでの10年間に国内を始めフランス・ベルギー・スイス・オーストリア等で撮影したスナップで構成された一冊。ドイツ語のタイトルは、チェコの作家ミラン・クンデラの小説「存在の耐えられない軽さ」の中に出てくるフレーズから取られており、意味は「一度は数のうちに入らない、ただ一度なら全然ないのと同じことである」。これは逆説的に「軽く」「全然ない」ものほど重要な意味が宿っているというメッセージが包含されているように感じられ、本書もあえてストーリー性を感じさせない断片的な構成になっているものの、心にひっかかる「何か」が随所に感じられ、見る者の心に「何か」を残していく。。。写真家サイン入り。