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ノルウェーの写真家トービョルン・ロドランド(Torbjørn Rødland, 1970-)の作品集『I Want To Live Innocent』。ロドランドは1990年代から国際的に注目を集め、日常の中に潜む人工性や象徴性を巧みにすくい上げる独自の作風で知られています。ポストコンセプチュアル世代に位置づけられる彼の写真は、表層の美しさと同時に、違和感や寓意を内包し、見る者の感覚や記憶に揺さぶりを与える点が特徴です。本書は、故郷ノルウェー・スタヴァンゲルを舞台に、自己と土地との関係を再考する試みとして制作されたもので、幻想と現実、親密さと距離感が交錯するイメージが連なります。静謐な構図と緻密な色彩感覚により、被写体の存在が詩的かつ不可解に浮かび上がり、観者の想像力を深く刺激する一冊となっています。SteidlとMACKによる共同出版という点でも、写真表現とブックデザインの両面で高く評価される作品です。