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フランスの写真家レイモン・ドゥパルドン(1942-)の作品集『La France de Raymond Depardon』。報道写真から映画、ドキュメンタリーまで多彩に活躍し、社会の現実を詩情豊かに切り取る視線で知られるドゥパルドンは、農村風景から都市の日常までフランスの姿を長年にわたり記録してきました。本書は2010年にフランスの出版社Seuilより刊行された大型写真集で、国内を旅しながら撮影した地方都市や農村、静寂に包まれた街角などを収録しています。人影の少ない交差点や古い建物、広大な原野を捉えたイメージは、現代フランスの素顔とともに、時間の流れと土地の記憶を淡く映し出します。ドゥパルドン特有の簡素でありながら奥行きを持つ構図が、日常の風景に潜む詩的な気配を鮮明に伝える一冊です。