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日本の工業デザイナー柳宗理(1915–2011)の歩みを総特集した『デザイン』1978年3月号(通巻183号)。柳は民藝運動の精神を受け継ぎながら、キッチンウェアや家具、公共空間にいたるまで人と生活に寄り添うデザインを生み出し、「アノニマス・デザイン」という理念を実践してきました。本号では30年に及ぶ活動を多角的に検証し、シャルロット・ペリアンによる寄稿や倉俣史朗が聞き手を務めたインタビュー「ワークショップの実践」など、同時代のデザイナーたちとの対話を通してその思想を浮き彫りにしています。向井周太朗による論考「形の素体と精神としてのデザイン」や詳細な年譜も収録され、柳が築いた造形美と機能美、そして人間の感覚に根ざしたデザイン哲学を豊富な写真と共に紹介。戦後日本デザイン史における柳の位置づけと、その普遍的な価値を改めて示す貴重な特集号となっています。