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日本の写真家・平林達也による作品集『蝉時雨』。平林はモノクロームの陰影を通して歴史の記憶や人の営みに潜む痕跡を探る作風で知られ、被写体を通じて過去と現在を結び直すまなざしを持つ作家です。本書は2006年の夏、広島を訪れた際に耳にした蝉の声を契機に始まったシリーズで、石碑や木々、花々、そして被曝樹などを静かに写し取りながら、失われた命や刻まれた痛みに寄り添います。ページを満たすモノクロの粒子は、単なる記録写真を超えて、蝉の声と重なる鎮魂の響きを立ち上げ、読者に深い感情を呼び起こします。編集や装丁もその静謐な世界観を支えるように構成され、写真が持つ祈りの力を際立たせています。蝉の声に導かれるように綴られたイメージは、平和への願いと人間の尊厳を静かに伝えるものであり、記憶の継承と写真の可能性を示す重要な一冊となっています。
<Condition> 本体:経年並み
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